小説を読む人で有川浩さんの名前を知らない人はいないんじゃないだろうか。名前の漢字から最初はありかわひろしという男性だと思っていたけど、ありかわひろという高知県出身の女性作家さんだ。
僕も、図書館戦争シリーズから始まり塩の街、植物図鑑と読んできたけど
とにかく描く登場人物がものすんごく魅力的かつ人間模様の描き方が個人的にすごく好きです。
今回読んだ県庁おもてなし課も引き込まれあっという間に読み終わりました。読み心地自体は軽いものの考えさせられることや、胸に響くことは沢山あったのでそれをざっくりまとめてみようと思います。
組織に染まるということ
よくもわるくも組織に長くいると、最初は常識ではなかったこともいつの間にか自分の中の常識になっていく。その独特の感覚はその組織から一歩外に出ると通用しない場合が多いということを頭に入れておいたほうが良い。
常に俯瞰で自分を見ているもう1人の自分の視点を持っていることは今の時代とても大切なことだと思う。
あなたの日常は、誰かの非日常だということ
あなたが当たり前だと思っていることは、誰かの当たり前とは限らない。海の近くで暮らしている人が当たり前に食べている新鮮な海産物は山で暮らしている人にとっての特別なご馳走になる。逆もしかり。
視点を変えれば目に映る全てのことはガラっと変わることがある。この視点を持って過ごすことは今の時代にもいかせることが沢山あると思う。
楽しみ方は人それぞれだということ
里帰りした田舎の楽しみ方は人それぞれ。せっかく田舎に帰ったからとあれもこれもやろうと動き回る人がいたり、逆にのんびりダラダラ過ごしたい人もいる。だけど得手勝手、自分勝手に過ごしたいということは同じ。
ここまで自分でまとめておきながら、全てに共通しているのは
視点を変えるというか、自分の常識が世界の全てではないということだなぁって。
いろんな視点や、常識をもって生きることで
あなたの世界はもっと楽しくなるのだと思う。
トイレの偏差値は重要
トイレがきれいっていうのはめちゃくちゃ重要。料理店もトイレがきれいだと、大抵飯がうまい。この法則は知っているとすごく使える。
道の駅の功績がハンパない
長距離ドライブをするときに1番の懸案だったトイレ休憩を解消してくれる素晴らしすぎるシステム。高速を使うときに何気なく利用するサービスエリアやパーキングエリアにもトイレがあることの素晴らしさにまさか小説を読みながら気付かされるとは思わなかった。
本筋の話でないけれど、小説を読んでいると思わぬ収穫をもたらすことがあるから面白い。これも本を楽しむ方法の1つ。
考えて分からなければ
考えることと体験することのギャップはめちゃくちゃ大きい。考えて分からなければとにかく動いてみることだ。動いた分だけ何かが変化するし、その中で気持ちも変わるから。
届ける相手は誰なのか
人はタダなら何でも持っていってくれるわせじゃない。自分の興味のあるものしか受け取ってくれない。届ける相手を想定していないと誰に何も伝わらない。
観光とは光をみること
観光って名所をみることだけじゃないと思うんです。みたもの、体験することから自分が何を見出すか。どんな光を感じるのか。大切なのは何をみるかよりも、何を感じるかだ。
ダメダメでもいい
かっこいい人って、完璧な人じゃないと思う。ダメなところも弱いところも全部さらけ出せる人なんじゃないだろうか。そういうことを全部ひっくるめてかっこいい。人は多面的だから面白いんだ。
この小説を読んだら間違いなく、高知県に行きたくなるはずだ。僕もいずれ訪れようと思う。
オススメの小説です!
ぜひ読んでみてください。
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